藤井いよな

残業続きで、会社を出るのはいつも終電ギリギリ。結婚して早や半年、夫は早く親に孫の顔を見せたいと言うが、今のいよなにはセックスの誘いに応じる余裕すらなかった。見かねた夫に「マッサージにでも行ってくれば？」と言われ、近所にオープンしたばかりのマッサージサロンに行ってみることに。受付を済ませ、出されたドリンクをひと口飲んだ途端、火照るカラダ…。敏感になったカラダは触られただけで気が遠くなりそうで…。

僕が物心ついた時、母は既にこの世にいなかった。ずっと父と二人で暮らしている。父には感謝してもしきれない。そんな父がいよなさんと再婚した。若くて綺麗で思わずドキドキしてしまった。子供が欲しいと願ういよなさんは父と毎晩のようにセックスしていて、部屋の前まで喘ぎ声が漏れていた。性欲の有り余る僕には刺激が強過ぎてしまった。