夢咲イチロー

陰キャでクラスでいじめられてる僕に初めて彼女ができた。ずっと前から好きだった吉岡さん。この想いは伝えないまま卒業するつもりだったが、なんと彼女の方から告白してきてくれた！僕と付き合ったことでイジメに巻き込まれないか不安だけど、吉岡さんは「私こう見えて剣道部で関東大会出場するくらい強いから大丈夫！むしろこれからは守ってあげるね」と言ってくれた。今までドン底だったけど、これから幸せな青春が始まる予感！

客が来ない時間帯に年下の可愛い後輩の上坂さんとバックヤードで駄弁るひと時はまさに至福の時間だった――。今夜、人手不足で急遽上坂さんが夜勤に入ることになった。「深夜は危険だから僕が代わりに出る」と名乗り出たが朝番も入ってるという理由で僕は却下されてしまった。上坂さんはこれからチャラ男と一晩2人きりになる。何事もないといいが…。不安そうな顔で僕を見つめる上坂さんを残して、僕はバイト先を後にした。